カンボジアのロマンス詐欺コールセンター、銃や監禁の下で5億ウォン以上送金が発覚

韓国人大学生の死亡事件を契機に、現地犯罪組織の実態が判決文で明らかに 勤務実態は監視と強制労働、韓国外務省「誘拐事件は昨年の1.5倍に急増」

2025-10-13     MHN

カンボジアで発生した韓国人大学生拷問死亡事件をきっかけに、現地犯罪組織による「ロマンス詐欺(恋愛詐欺)」の実態が判決文を通じて一部明らかになった。

釜山地方裁判所刑事第3単独部(シム・ジェナム部長判事)が先月下した判決文によれば、カンボジア現地の「ロマンス詐欺コールセンター」の活動内容が詳細に記された。

シム判事は、コールセンターの従業員として働いていた20代から30代の韓国人A氏ら3人に対し、犯罪組織活動や詐欺などの容疑で懲役2年4カ月から3年2カ月の実刑判決を言い渡した。A氏らは昨年7月3日から24日まで、ロマンス詐欺の手法で計13人から119回にわたり約5億8000万ウォンを犯罪組織に送金させた疑いで起訴されていた。

「ロマンス詐欺」とは、SNSなどで偽の女性の写真を使い、被害者と親密な関係を装って金銭を騙し取る詐欺犯罪である。判決文によると、この犯罪組織は中国人の「総責任者」が全体を統括し、カンボジアのバヴェットとラオスのヴィエンチャンに拠点を構えていた。

多くの従業員は、既存のスタッフから「コイン関連の仕事で大金を稼げる」という甘い誘いに乗って業務を始めたという。組織員同士は徹底して偽名で呼び合い、互いの素性は知らされなかった。オフィスの建物の入口には現地人の警備員5~6人がおり、各フロアには2~3人の警備員が銃を持って脱出を防いでいた。

コールセンターの従業員たちは、自分のパソコン画面を映すCCTVの設置された場所で午前9時から午後9時まで12時間勤務を強いられた。遅刻や早退の場合は罰金が科せられ、業績が不振な場合は午後11時まで残業させられた。

勤務中は携帯電話の使用が禁止され、隣の人と話すこともできなかった。下層組織員の逃亡を防ぐため、帰国を希望する際は友人の組織員一人をまるで人質のように残し、次の人がオフィスに入ってきた後になって初めて帰国できる仕組みだった。また、辞意を表明した組織員には1万ドル(約130万円)の罰金を強制的に支払わせた。

シム判事は「社会的被害が深刻であり、その組織が海外にあるため根絶が難しいので厳罰が必要だ」としつつも、「被告人が犯行をすべて認めている点や、事件の犯罪組織から即時に脱退できなかった事情などに一定の斟酌すべき点がある」として量刑を決定したと説明した。

一方、韓国外務省によると、今年に入ってカンボジアにおける韓国人の誘拐事件は8月までに計330件発生しており、昨年の220件に比べて1.5倍以上に急増したという。

「この記事は、元の韓国語版をAIの助けを借りて翻訳し、その後、ネイティブの記者が編集しました。」

写真=聯合ニュース